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Atelier CORSICA / PARIS



ダリウスの絵へのこだわりは、キャンバスと自然の光のもとで描くこと。
ダリウスの絵には不思議なマチエールを感じる。どんなに淡彩で描かれても、複雑で巧妙な色彩の彩りが感じられる。
その秘密はキャンバスにあるのだろう。
彼の絵はキャンバス作りから始まる。古くから伝わるキャンバスの製法だ。凹凸のある独特のテクスチャーがキャンバスに生まれる。
ダリウスが絵を描くのはアトリエに陽が差す間だけ。陽が沈みアトリエのキャンバスに光が当たらなくなると筆を置く。
澄んだ朝の光、昼の眩しい光、夕刻の優しい光。刻々と変わる陽の光と影、その時々の変化を感じたままに描く。そして、絵も表情を変えていく。
彼は、コルシカの海と太陽と大地をこよなく愛している。絵のテーマもそこから生まれているのだと、コルシカのアトリエを訪ねて実感した。
太陽に包まれる季節をコルシカで過ごす。春から秋にかけての半年をコルシカのアトリエで、秋から春にかけての半年をパリのアトリエで過ごしている。
絵への思いを聞いてみた。「絵は言葉で説明するものではない。なぜなら、私の思いはキャンバスに向かって絵を描くことで表現しているから。それで十分でしょう。絵をどう感じてもらえるかを言葉で説明するのは画家の仕事ではない。観る人のそれぞれの思いで自由に感じてもらえばそれで満足だ。」この一言からもダリウスの人柄が感じられた。